絶対に英語を楽しむ

決して若くはないですが、死ぬまでに英語をモノにしたくて楽しみながら勉強しています。

And Still We Rise

アメリカの高校生が授業で使っていたよ、と人に勧められたので手に取りました。

舞台はLos AngelesのDownTownの近く、Crenshaw(クレーンショー)で実際の話です。

ちなみに舞台となったこの地域で、有名ラッパーNipsey Hussleが4/1に銃撃によって亡くなりました。彼はギャンググループに属しており、対抗グループBloodsによる犯行だと見られています。その後に同地区で派生した銃撃戦が起きており、まだまだ広がっていくかもしれません。

 

この本の中にもギャンググループの抗争の様子がしばしば描かれています。舞台となったクレーンショー高校は校内で銃撃戦があるような学校です。

この本の主人公は、親からひどい虐待を受けて育ったり、親が殺人犯だったり、ドラッグ中毒の末になくなっている黒人の高校生で、生まれつき非常に賢く、特別選抜クラスに選ばれた12人です。

ひどい貧困や劣悪な環境の中でも、困難に打ち勝って目標達成を目指します。

先生たちも個性豊かで、生徒たちと必死に向き合っています。

アメリカではもともと頭脳明晰であっても、差別や環境のせいで貧困にあえいで犯罪に手を染める若い人も多いのでしょう。

 

わからない単語を飛ばしても、比較的、読みやすかったのです。それでも、私の語彙力では読了するのに3ヶ月かかりました。登場する生徒の数が多いため、頻繁に登場しない生徒の名前はしばらくして読むと忘れてしまっていました。。年のせいもありますが、印象的な3人の生徒と先生たちくらいしか記憶に残っていません。

しかし、African Americanについての本をもっと読みたくなりました。

この本は20年以上前の話ですが、アメリカには黒人の貧困と差別はまだ根強く残っているでしょう。

And Still We Rise: The Trials and Triumphs of Twelve Gifted Inner-city Students (P.S.)

And Still We Rise: The Trials and Triumphs of Twelve Gifted Inner-city Students (P.S.)